アナベルのドライフラワーの作り方・切り取るタイミングと着色方法を解説

こんにちは、キープランツの野口です!

ボリューム感のある花と育てやすさで大人気のあじさい「アナベル」。アナベルの花はドライフラワーにする事ができるのですが、上手くできなかったという方もいるのではないでしょうか。綺麗なドライフラワーにするにはコツがあり、一番のポイントは摘み取るタイミングです。

今回はアナベルのドライフラワーの作り方のコツをご紹介します。

それでは、どうぞ!

切るタイミングは花が固まってから

見ごろを迎えたアナベルの花
見ごろを迎えたアナベルの花

綺麗に仕上げるポイントはズバリ摘み取るタイミングです。

アナベルの花に見える部分は一般的なアジサイと同じく萼(ガク)です。咲き始めは白く柔らかで、咲き進むにつれて薄い緑色に変わり固く丈夫になっていきます。純白の柔らかい状態で摘み取ってしまうと干している間に萎れてくしゃくしゃになってしまいます。薄い緑色でしっかり固まったタイミングで摘み取れば、ドライになってもピンシャキ状態を保ってくれます。

ちなみに夏の直射日光に当たると焼ける事があるので、綺麗なドライフラワーにするためには梅雨明けまでに摘み取るのがおすすめです。

これだと咲き始めなのでまだ早い
これだと咲き始めなのでまだ早い
緑色になりこれならOK
緑色になりこれならOK

写真で見るとこんな感じです。同じ花で3週間ほど日にちを空けて撮影しています。1枚目は咲き始めでまだ早いです。2枚目は緑色になっていてこれなら大丈夫です。色と触った感じで判断すると良いと思います。

ハンギング法でカラカラに乾くまで干す

ハンギング法
ハンギング法

良い状態の素材が確保できたら後は乾燥させるだけです。ドライフラワーにする方法は色々とありますが、アナベルは花が大きいので吊るすだけで済むハンギング法がおすすめです。シリカゲル法だと沢山の乾燥剤が必要になりますよね。

ハンギング法なら風通しの良い部屋に吊り下げておくだけで出来上がります。なお、直射日光は変色の原因になるので避けましょう。

ドライフラワー化に失敗したアナベル
ドライフラワー化に失敗したアナベル
ドライフラワー化に成功したアナベル
ドライフラワー化に成功したアナベル

上の写真ではあえて咲き進み具合の異なる花を使ってどのような仕上がりになるか実験してみました。2週間ほど吊るしてみると、左(1枚目)の柔らかい花はくしゃくしゃになってしまい失敗です。右(2枚目)の固まってきた花はしっかりと形を保っています。仕上がりに大きな差が出ました。

赤丸で囲んだものは成功、残りは失敗
赤丸で囲んだものは成功、残りは失敗

また、先ほどの実験にて干す前の花がこちらです。成否を分けるギリギリのラインを探ってみると、薄っすら緑色(赤丸で囲んだ2つ)になれば大丈夫なようでした。その他は失敗でした。

裏技!?色褪せてきたらスプレー塗料で着色する

着色したアナベル。右は未着色の素材
着色したアナベル。右は未着色の素材

作った直後のドライフラワーは綺麗なのですが、1年も経つと薄い茶色に変色してきます。処分する時が来たという考え方もできますが、実は一工夫すると甦らせることができます。その方法はとっても簡単で、スプレーの塗料で着色するだけです。

塗料は一般的なアクリル系の水性塗料を使いました。くるくる回しながら最初は薄めに着色して、徐々に好みの濃さまで調節していくと良い感じになります。ベタ塗りするよりも、少しムラがあった方が自然な感じに仕上がります。

着色したドライフラワーのアナベル
着色したドライフラワーのアナベル

色はお好みで。白はもちろんライムグリーンとかピンクは違和感が無いかなと思います。アナベルには無い紫色もやってみましたが、これはこれで良いですね。お試しあれ。

実は捨てようと思っていたところで「ダメもと」で試したらいい感じになったのでご紹介してみました。もうしばらく飾っておこうと思います。

アナベルのドライフラワー作りは薄い緑になってから

作り方にはちょっとクセがありますがコツさせつかめば結構簡単に作れるようになります。 今回の内容をまとめると以下の通りです。

内容のまとめ

  • 花が固まってきてからドライフラワー化する
  • 乾燥はハンギング法で楽チン
  • 直射日光は避ける
  • 色褪せたらスプレー塗料で着色しても面白い

アナベルはお庭で鑑賞するのも良いですが、クラフト素材として活用してみてはいかがでしょうか。

今日のキープラント

アナベル(ピンク系の品種)

ピンク系のアナベル園芸品種
ピンク系のアナベル園芸品種

定番の白花は前に取り上げたので今回はピンク系の種類をご紹介します。

純白の花のイメージが強いアナベルですが、種苗メーカーによって品種改良が活発に行われていて、ピンク系の花を咲かせる種類もいくつか流通しています。育てやすさはそのままに、白花に比べて華やかで可愛らしい印象です。2株目のアナベルにはピンクを選んでみるのもおすすめです。

その他にも、茎が丈夫で倒れにくい品種やコンパクトにまとまる品種など色々とありますので、ぜひお庭に合うものを探してみてください。

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